お知らせ
- [2018.05.18]
- 頭痛について
今回は頭痛について説明させて頂きます。
病態
一般的に起こりえる頭痛は、
緊張型頭痛(Tension headache)
片頭痛(migraine)
群発頭痛(Cluster headache)
の三種があげられます。
統計では、日本人の3 - 4人に1人(約3000万人)が「頭痛持ち」と申告しており、そのうち2200万人が緊張性頭痛、840万人が片頭痛、1万人が群発頭痛といわれています。
クモ膜下出血・脳腫瘍による頭痛は、毎年約1万人 - 3万人に発生し、男性よりも女性のほうが頭痛の症状を訴えることが多く、
筋緊張性頭痛の6割、片頭痛の8割が女性です。
緊張型頭痛は、精神的・身体的ストレスや筋肉の緊張などが複雑に絡み合っていると考えられていて、無理な姿勢・合わない枕・目の酷使など。特に目や肩などにストレスが集中してかかると周囲の筋肉がこわばって血行が悪くなり、さらに疲労物質などがたまって周囲の神経を刺激し、頭痛を招くと考えられ、モニタなどに向かって作業に従事する人などによく見られます。また、精神的ストレスとして心配事や不安・悩みを抱えることなど。これによって自律神経がうまく機能しなくなると、筋肉が緊張していなくても頭痛を訴えることがあるとも考えられております。
いずれも女性に多く、数日持続する。緩徐に進行し、典型的には、頭をとりまくはちまき状に痛みがでます。孫悟空か!!
片頭痛は「偏頭痛」とも書き、朝、目が覚めて起きた時から頭痛として感じる場合や、太陽の光などを頭や目に受けて頭痛が起こった場合は片頭痛の可能性が高く。激しい運動後や緊張が解けてほっとした時、休日などにも起こりやすく、セロトニンと神経血管の関係で起こると考えられ、遺伝の要因もあるとも考えられています。血液成分である血小板から血管を収縮させる作用を持つセロトニンが多量に放出されることにより、脳内の血管が収縮します。時間の経過と共にセロトニンが分解・排泄されて減少すると、一度収縮した血管が逆に広がりはじめ、頭痛が出現するという説と三叉神経血管説脳から伝えられた何らかの刺激が血管周囲にある三叉神経を刺激し、三叉神経の末端から血管を拡張させる作用をもつサブスタンスPなどの神経伝達物質が分泌され、その結果、血管が広がり、その周囲に炎症が起こって頭痛として自覚されるというものが説明されております。
片頭痛は血管による拍動性の痛みで、若い女性に多く、しばしば家族性である。片頭痛の前は食欲が旺盛になる、甘いものが食べたくなる、眠気をさすなどと言われているが、実際に発作を予知することは不可能です。ちなみに悪心嘔吐・羞明・めまい・圧痛・食欲不振・多幸感などを伴うこともあります。前兆を伴うタイプもあり、視覚暗点・閃輝暗点・一過性半盲・片麻痺・片側性感覚障害・言語障害などが前兆として発症する事もあります。睡眠で軽快することが多いが、起床で始まることも多いですね。
群発性頭痛の発症メカニズムについては未だ明らかにされていない点が多いが、頭部の血管の拡張が関わっているのではないかと考えられていますが。最大の特徴は1年から3 - 4年に数回程度、1か月から3か月に渡る「群発期」に毎日のように決まった時間に発症する場合が多い事です(近年は薬の副作用なのか、時間だけがずれて群発発作が起きる人が多い)。
頭痛は、緊急に集中治療を施さなければ死に至る疾患の表徴であることがあります。その疾患はクモ膜下出血、髄膜炎、大きな脳出血の3つがあり、脳腫瘍も放置すれば確実に死に至るが、緊急度では前3者には遠く及ばない。また、重度の緑内障発作であった場合には、生命には影響しないが失明の危険が大きく、緊急度は高い。それらの疾患を示唆する徴候としては今までに経験したことがないような頭痛か、今までの頭痛で最悪の頭痛では、クモ膜下出血、髄膜炎を疑い、高齢者の初発頭痛では、突発(何時何分に起きた、何をしている時に起きたと正確に言える)なものはクモ膜下出血。項部硬直、髄膜刺激症状が出現すれば、クモ膜下出血、髄膜炎を虹彩が円盤状でなく球面状になっているものでは緑内障を示唆しなければいけません。
主な三種の場合、日常生活、生活習慣、が大きく関係している可能性があるため、緩和はできるが、再発の可能性が高いとされる。しかし表面の症状である頭痛ではなく、根本とされる部位への施術に設定することで、発症、悪化の前に改善することは可能となります
整形外科での治療では、投薬によるものがおもとなります。
パラセタモール、アスピリン、イブプロフェンなど発痛物質であるプロスタグランジンの合成を抑えるものや痛覚中枢に働きかけるものが多く、対症療法となります。
片頭痛に対しては、トリプタン系薬剤(スマトリプタン、ゾルミトリプタン、エレトリプタン、リザトリプタン、ナラトリプタンなど)が使われています。
当院では投薬はしませんが、その頭痛に対するアプローチが可能です。
長々と頭痛について説明しましたが、大切な事として、命の危険がある頭痛かしっかり見極めないといけません。
その後、原因について見定め対応する必要があります。
あなたが抱えている頭痛は発症している原因が必ずあります。